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即興演奏の玉手箱だよ!

最近このブログで書き始めましたクラシックを分析して
あなたの音楽に応用する方法。

バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンなどから、
作曲、即興演奏、ジャズ・アドリブのヒントが学べます。

ただ楽譜を弾いているだけでは気付きません。

どこをどのよう応用するといいのか?

あなたと一緒に学んでいけたらいいな、と思います。

今日もショパンやベートーヴェンの楽譜を分析していて、
学ぶことが沢山ありました。

大作曲家達の作品ですから勉強になって当り前です。

学ぶことが沢山あって、まるで玉手箱のようです。

あなたの音楽がさらに向上するように、これからも
役に立つ内容を書いていきたいと思っています。
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素晴らしい転調とは?

転調の話を2日前にしました。

今回は、転調に関連した話です。

前回の曲のように[A]のメロディーを
[B]で転調して再現する曲は他にもあります。

しかも、素晴らしい転調の連続です。

それでいて不自然にならず歌いやすい。

ほれぼれする転調のお手本!それは…

「All The Things You Are」

以下の説明は、
原曲の譜面を見ながら読むと、わかりやすいですよ。

<形式>
[A1]8+[B]8+[C]8+[A2]12=36小節

<キーA♭>

[A1]1~8
「キーA♭」ですが、Ⅵm7(Fm7)から始まります。
4小節目で「A♭」(トニック)が出て来ますが、
7~8小節目で、すぐに「キーC」に転調します。

[B]9~16
ここで[A1]のメロディーとコード進行が
完全4度下で再現されます。
9小節目 Ⅵm7(Cm7)
12小節目 ⅠM7(E♭M7)
15~16小節目 GM7

「キーE♭」から「キーG」に転調ですから、
最初からここまで16小節で
「A♭→C→E♭→G」4つのキーに転調。

[C]17~24
前半4小節 「キーG」
後半4小節 「キーE」

これで転調は「A♭→C→E♭→G→E」5つのキーに。
この後[A2]で「キーA♭」に戻ります。

[A2]25~36
ここで[A1]のメロディーとコード進行が再現されますが、
それも4小節だけで、その後は違う展開になります。

キーだけを見ると転調は、なし。
「キーA♭」に戻りました。

実にあざやかな転調ですね。

              ☆

コード進行だけではなく、メロディーにも注目して下さい。

[A1]最後の音「ミ」が半音下がって
[B]の頭「♭ミ」へ。

これなら歌いやすい。

さらに極めつけは、
[C]最後の音「♯ソ」が、
次の[A2]最初の音、何と「♭ラ」に…!

つまり、コードが変わっても、
メロディーは同じ音(異名同音)です!

これなら誰でも歌える。

「お見事!」

こういう曲は誰でも作れる訳ではありません。

達人の極め技?

みなさん、ゆっくり味わって弾いて研究して下さい。

突然の転調でも自然に

昨日「のだめ」第21巻に出て来るジャズの曲、
「Tea for Two」(二人でお茶を)紹介しました。

この曲の転調方法は実に上手く出来ていて、
作曲の勉強になりますので少し話を続けます。

形式は、
[A1]8+[B]8+[A2]8+[C]8=32小節

「キーA♭」ですが、[B]で転調します。

転調の勉強になるのは、

♪[A1]から[B]への転調の仕方
 「キーA♭」から「キーC」へ

♪[B]から[A2]への戻り方
 「キーC」から「キーA♭」へ

原曲の楽譜を用意して読むと分かりやすいです。

まず[A1]から[B]への転調ですが、曲の最初は
|Ⅱm7 Ⅴ7|(B♭m7 E♭7)から始まります。

そして7~8小節目で、コード「A♭」(トニック)になり、
メロディーが「ド」(C音=第3音)です。

ここが肝心。

そして[B]で突然「キーC」に転調するのですが、
[A1]のメロディーとコード進行が、
そっくりそのまま長3度上で再現されていますね。

普通なら不自然になりそうな転調が実に自然。

その秘密は、
[A1]7~8小節目のメロディー「ド」を残し、
そのままの音で新しいキーへ転調したこと。

つまり新しいキー「C」では、始めのコード「Dm7」の
メロディーが「ド」(♭7)から始まるので歌いやすい。

このようなところが、さり気ないけれど上手いですね。

        ☆

もう1つ、今度は元のキー(A♭)への戻り方。

[B]7小節目のコードは「C」で、
 メロディー「ミ」(E音=第3音)が
8小節目で半音下がって「♭ミ」(E♭音)になる。

半音下がるだけなので歌いやすい。

コードは「E♭7」または「B♭m7 E♭7|で
「キーA♭」に戻る感じを出す。

[A2]始めは|B♭m7 E♭7|ですが…。

普通、トンでもないキーに転調すると、
どうやって元のキーに自然に戻るか、がポイント。

さすが、一流のプロの作曲家。名曲はスゴイ!

このようなところを、みなさんには、
よく味わって弾いて(または聴いて)欲しいですね。

ジャズでも、クラシックでも内容(旋律、和声など)
を理解して弾くことを心掛けて下さい。

あなたの音楽的能力が、さらに進歩、向上しますよ。
プロフィール

テル先生

Author:テル先生
 教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ・VOL.1~4」(音楽之友社)など多数(現在絶版)。
 CD「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)など多数(現在廃盤)。
 両方ともネット上で高値で取引されている。(うそ!きっと安いよ。悲しいなあ)。
 現在は東京、京都にて、ピアノの先生方やプロ・ピアニスト達に即興演奏、ジャズ理論、ジャズピアノを教えている。

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