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ショパン「ノクターン」分析

ショパン
「夜想曲(ノクターン)第2番 変ホ長調」
 作品9-2 (Nocturne op.9-2)

         ☆

<マヤの音楽成長日記>09.2.16

今日の授業は、
ショパン「ノクターン」の楽譜に
形式とコード進行を書き込んだ。

テル先生の話では、古い映画「愛情物語」
(エディ・デューチン物語)のテーマ曲として
カーメン・キャバレロ(ポピュラーピアニスト)
の演奏でポピュラーでも有名らしい。

あたしは知らないけれど…。

だってね、テル先生が少年時代の話よ。

あたし、まだ生まれていなかった!

テル先生は、キャバレロのアレンジで、
この曲を始めて聴いて感激したらしい。

そして
「こんなピアノが弾けたらいいなあ」
とあこがれて、
高校生からピアノを始めたんだって。

だから、テル先生にとっては、
ショパンの原曲よりも先に映画音楽として
ポピュラーピアノで、この曲を知ったらしい。

では、テル先生の授業です。

          ☆

今回は、ショパン「ノクターン」原曲を学ぼう。

いつものように、まず始めは、
 楽譜に<形式とコード進行>を書き込もう。

<形式>
[A1] 1~4
[A2] 5~8
[B1] 9~12
[A3]13~16
[B2]17~20
[A4]21~24

Coda 25~34

~~~~~~~~~~~~

[A1]1~4
|E♭ Ddim(Bass E♭) E♭ E♭(Bass D)|
|C7   Edim(Bass F) Fm|
|B♭7 G7(Bass B) Cm Adim|
|B♭7(sus4) B♭7 E♭ |

[A2]5~8
|E♭ Ddim(Bass E♭) E♭ E♭(Bass D)|
|C7   Edim(Bass F) Fm|
|B♭7 G7(Bass B) Cm Adim|
|B♭7(sus4) B♭7 E♭ |

[B1]9~12
|B♭ F(Bass A)|A♭ A♭m E♭ |
|Edim C7(Bass E) F7 Gm|
|Cm F7 ~↓下段に続く
 B♭ B7(A) E(G♯) C7(G) F7 B♭7|
 (この小節のカッコ内はベース音。
       Bassと書くと長くなるので省略した)

[A3]13~16
|E♭ B♭7(Bass E♭) E♭ E♭(Bass D)|
|C7   Edim(Bass F) Fm|
|B♭7 G7(Bass B) Cm Adim|
|B♭7(sus4) B♭7 E♭ |

[B2]17~20
|B♭ F(Bass A)|A♭ A♭m E♭ |
|Edim C7(Bass E) F7 Gm|
|Cm F7 ~ 
 B♭ B7(A) E(G♯) C7(G) F7 B♭7|

[A4]21~24
|E♭ B♭7(Bass E♭) E♭ E♭(Bass D)|
|C7   Edim(Bass F) Fm|
|B♭7 G7(Bass B) Cm Adim|
|B♭7(sus4) B♭7 E♭ |

Coda 25~34

(25)|A♭m(Bass E♭) E♭|
(26)|A♭m(Bass E♭) E♭|
(27)|B♭7(Bass E♭) E♭ F7(Bass A)|
(28)|B♭7(sus4) B♭7 E♭ |

(29~30)|A♭m E♭|A♭m E♭|
(31)|B♭7(sus4) G7(Bass B) Cm F7(A)|

(32)|B♭7~|(フェルマータのある小節)

(33~34)|E♭|E♭||

   ~~~~~~~~~~~~~~

分析は、後日する予定です。

いろんな面で、ジャズ・ピアノの勉強にもなりますよ。
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ショパン「G7(♭9 ♭13)」

今回は、宿題(11月5日)の解答です。

<研究課題 2>

ショパン・エチュード
「大洋」(作品25-12)6小節目

「このコードは、ジャズ・コードではないか!」

<マヤの音楽成長日記> 08.11.30日

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

♪テル先生のショパン「ジャズ・コード」研究講座

この小節は、いろいろ考えさせられる難問だね。

現代のジャズなら「Cm」のトニック音の上に
「G7(♭9 ♭13)」が乗っていると解釈出来る。

ところが問題は、ショパンの時代にあったのか?

「♭9」は、もっと前の時代からあった。

では「♭13」は?

ショパン本人は「どういうつもりで使ったのかな?」

「D♭7(9)」(増6和音)のルート省略では…?

あるいは
    前半2拍「Fm7」、後半「Fm7(♭5)」?

左手の「シ→ド」「ド→シ」が曲者(クセモノ)だよね。

前半は「ド」、後半は「シ」がコード・トーンと考えると
上記の解釈になる。

両方ともコード・トーンと考えると「Fm7(♯11)」!

まさかね。ジャズでも一部の人しか使っていない。

どちらにしても、これはジャズ・コードだよね。

この時代に、すでにこんなことをやっていたのか。

ジャズ・ピアニストが使うコードを予感させるよね。

ジャズは、こういうところから影響を受けて
         発展していったと思うんだけど…。

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ショパン「革命」「大洋」共通和声

今回は、以前(11月5日)出ていた宿題の解答。

<研究課題 1>

ショパン「革命」(作品10-12)15~16小節目
     「大洋」(作品25-12)8小節目
この2曲(指定小節)のコード進行を比べてみよう。

<マヤの音楽成長日記> 08.11.23日

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

テル先生のショパン「革命」「大洋」研究講座

♪「革命」(作品10-12)15~16小節目

この2小節をコード・ネームで書くと、

| G(Bass B) / Gdim(Bass B♭)|

| F(Bass A) / Fm(Bass A♭) |

この2小節は、大きく考えれば「G7」になる。

いや、もっと広く見て、次の2小節も含めて
15~18小節目までが「G7」(ドミナント)。
19小節目「Cm」(トニック)に戻るためのコード。

その「G7」の中で低音を半音階で経過的に

「シ→♭シ→ラ→♭ラ→ソ」として、

各音の上にコードを付けると上記のコード進行。

一つ一つのコードを見ていこう。

♪~「G(Bass B)」~

「G」の第1転回型。
右手の「ラ=9」に注目。

♪~「 Gdim(Bass B♭)」~

「B♭dim」と書いてもいいけれど、
減5度音の「F♭=E音」がないので上記にした。

コードの意味は、次の小節「F」に行くための
C7(♭9)=「ド、ミ、ソ、♭シ、♭レ」の上の3音。
「ソ、♭シ、♭レ」=「5、♭7、♭9」と考えられる。

♪~「F(Bass A)」~ 

「F」の第1転回型

♪~「Fm(Bass A♭)」~

「Fm」の第1転回型

この2つのコードは、17小節目「C(Bass G)」
一瞬「C」メジャー・キーに一時的転調と考えると
「F」(S)、「Fm」(Sm)とも考えられる。

♪「大洋」(作品25-12)8小節目

「キーCm」のトニック音(C=ド)の上で
「G7」(ドミナント)が乗っていると考える。

それを例によって細分化した結果が~

| G Gdim F Fdim |

「革命」との違いは最後のコードが
「Fm」ではなく「Fdim」になっていること。

この「Fdim」は、
G7(♭9)=「ソ、シ、レ、ファ、♭ラ」のルート省略
「Bdim」の転回型であるということはわかるかな?

この小節全体は「G7」だけれど半音階的用法で
「レ→♭レ→ド→シ」と、短3度下の
「シ→♭シ→ラ→♭ラ」

この短3度音程の下行の流れが大切なんだね。

「レ、シ」→「♭レ、♭シ」→「ド、ラ」→「シ、♭ラ」

それにしても「革命」と「大洋」の今回のコード進行、
ものすごく似ているよね。

「他の曲でも使われているのかな?」

引き続き、今後の研究課題にしよう。

もし発見したら報告してね!

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「幻想即興曲」和声(9)

今回は「幻想即興曲」質問1~10の続き、
<質問 8>まで終ったので<質問 9~10>。

<マヤの音楽成長日記>08.11.19

   ~~~~~~~~~~~~

「幻想即興曲」テル先生の講義記録。

          ☆

<中間部>[ D1] 59~62(4小節)

(59小節目)

|A♭ / E♭7(Bass A♭)|

<質問 9>
ここから4小節(59~62)のキーは…?

<解答 9>
「キーD♭」から、いきなり「キーA♭」に転調。

この小節は「キーD♭」のドミナントに見えるけれど
次の小節「D♭m」の出現により「キーA♭」が確定。

    ~~~~~~~~~~~

(60小節目)

|A♭ / D♭m |

<質問 10>
2つ目のコード「D♭m」の機能は?

<解答 10>
これが以前学んだ
「サブドミナント・マイナー」(Ⅳm)。

普通、主要3和音といえば、
トニック(T)、サブドミナント(S)、ドミナント(D)。

ところがジャズでは、上記の他に
サブドミナント・マイナー(Sm)が加わる。

その大元(代表)が「Ⅳm」だ。
 (他に代理コードもある)

ここでは「キーA♭」に転調しているので、

「A♭=Ⅰ(T=トニック)」
「D♭m=Ⅳm(Sm=サブドミナント・マイナー)」

♪「D♭m」のメロディーを分析しよう。

ここで使っているスケールは?

これが「ジャズ・メロディック・マイナー・スケール」
(ジャズ旋律的短音階)と呼ばれている音階。

普通の旋律的短音階の上行型のまま降りてくる音階。

しかし、この音階名、
ジャズより先にショパンが使っていたので、
「今後なんて呼んだらいいのか?」困っちゃったよね。

              ☆

<自由研究課題>

♪F.リストの有名な曲「愛の夢 第3番」、
13小節目を調べてみよう。

「♭ラーソ ♭ラー♭シ| ド~

♪さらにその後、18小節目まで分析してみよう。

実に興味深いことがわかるぞ。これはスゴイ!

この部分、後日、解説する予定だ。

  ~~~~~~~~~~~~~

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「幻想即興曲」和声(8)

今回は「幻想即興曲」質問1~10の続き、
     <質問 7~8>の解答。

<マヤの音楽成長日記>08.11.17

   ~~~~~~~~~~~~

「幻想即興曲」テル先生の講義記録。

          ☆

<中間部>[ C1] 43~50(8小節)

(49小節目)

|D♭ / E♭7|

<質問 7>

2つ目のコード「E♭7」は何?機能は?

<解答 7>

次小節(50)コード「A♭」に解決するドミナント。

~~~~~~~~~~~~~~~

(50小節目)

|A♭ / E♭m(Bass A♭)|

<質問 8>

♪「A♭」のコード、キーは何?

<解答>

最初のコードが「A♭7」なら問題なく
         「キーD♭」の「ドミナント」。

ところが「A♭」なので、ほんの一瞬「転調」?
     「トニック」の可能性も?
(この後「キーA♭」に転調するところがある)。

しかし、メロディーは終止感がないので、
  やはり「ドミナント」でいいと思うけれど…?

次のコード(3~4拍目)では
  「キーD♭」の「ドミナント」になるからね。

この「A♭」(1~2拍目)は微妙だなあ。

  でも、小節全体では「ドミナント」だよね。

            ☆

♪2つ目のコードは、どういう意味があるの?

<解答>

完全なドミナントではなく、第3音(ド)を省略。

その結果、ドミナントの強い性質を和らげている。

   ~~~~~~~~~~~~~

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「幻想即興曲」和声(7)

前回の日記に書いた
<研究課題1~2>のヒントが

「テル先生のジャズピアノ夢実現法」(ブログ)

に投稿されているわよ。

(このブログからリンクで行けます)

11月7~8日の記事を読んでみてね。

           ☆

今回の日記は「幻想即興曲」の質問1~10が
途中になっていたので、その続きから書くわね。

<質問 5>まで終わったので<質問 6>からね。

<マヤの音楽成長日記>08.11.9

   ~~~~~~~~~~~~

「幻想即興曲」テル先生の講義記録。

          ☆

<中間部>[ C1] 43~50(8小節)

(48小節目)
|E♭m/F/E♭m(Bass G♭)/A♭7|

1小節に4つのコードが入っている。

<質問 6-1>
2拍目のコード「F」に注目しよう。

「普通なら何のコードを使うだろう?」

<質問 6-2>
なぜ「F」にしたのかな?

明確な理由は…?

では、答えよう。

♪<解答 6-1>

ジャズだったら普通は「Fm7」を使うのでは…。

ダイアトニック・コード進行だ。
「キーD♭」の調性内の音で統一する。

E♭m7 Fm7 G♭M7 A♭7

Ⅱm7 Ⅲm7 ⅣM7 Ⅴ7

左手、各3連符の最初の音を見てみよう。

「♭ミ、ファ、♭ソ、♭ラ」

ベースの流れがメロディーと反行して
音階的に上行していく。

このような場合は上記の進行が合う。

ところが、ショパン先生は「F」を選んだ。

なぜ?

♪<解答 6-2>

左手、各3連符の真ん中の音を見てみよう。

「♭ソ、ファ、♭ミ、♭ソ」

右手のメロディーと同じ動きを
3連符の1拍分遅らせている。

小節全体の3拍目まではメロディーを追い掛け、
4拍目のみ、右手のメロディーは、「ファ=13」、
左手は「♭ソ=♭7」にして完全なドミナント♭7。

次に左手、各3連符の最後の音を見てみよう。

「♭シ、ラ(ナチュラル)、♭シ、ド」

問題の「ラ」は、次の「♭シ」に半音下から解決する
アプローチ・ノートとして使った。

または「♭シ、ラ、♭シ」と見てもいい。

「Fm7」を使って「♭ラ → ♭シ」(全音)よりも
「ラ → ♭シ」(半音)にして、より強く次の「♭シ」に
解決させようとして「F」のコードを使ったんだね。

コードで考えると
 「F7」から「G♭」への偽終止とも解釈出来るかも…。

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ショパン先生のジャズ理論

<ショパン先生から教わるジャズ理論>

「講義中に、ちょっとした出来事が…」
 と、この前の日記に書いたけれど、
 実は、話の続きが、まだあるのよ。

それは、テル先生の講義が一段落した時に…。

<マヤの音楽成長日記>  08.11.5

     ~~~~~~~~~

「とにかくね、ショパン先生に教わるジャズ理論って
いろいろある、ということを理解してくれればいいんだ」

と、テル先生の話がちょうど一段落した時だったのよ。

最初に質問したクラスメイトの<ほのさん>に続いて
今度は<山村紅緒さん>が手を上げたの。

「テル先生のジャズとショパン作品の関係の講義、
とても興味深いです」

「ありがとう。何か特別に感じることでもあったの?」

「はい。実は、私が最初にショパンとジャズの関係に
興味を持ったきっかけが、やはりエチュードだったんです」

「へえ、そうなんだ」

「当時は、作品25-12、
通称「大洋」エチュードを練習していて、
私は淀みなくアルペジオを弾くことで必死…」

「技巧的に難しそうだよね」

「だけど、ホームステイ先のカナダ人のパパが
アマチュア・ジャズバンドでピアノを弾く人で…」

「へえ~」

「私の下手くそな練習を聞いて、
『凄く素敵なハーモニー(コード)の曲だね~』
と言っていたのです」

「なるほどね。ジャズピアノをやっている人が聴くと
クラシックの人とは別の聴き方になるよね」

「彼は明らかにアルペジオの(超絶?)技巧より、
コード進行に興味があるようでした」

「確かに、この曲には本格的なジャズ・コードの
要素が含まれているんだよね」

「それからは私もこのエチュードのコード進行(ハーモニー)を
意識するようになって、その響きの移り変わりがどんどん好き
になっていったのを、今、思い出したのです」

「ふーん、そんな経験があったんだ。とてもいい話だね」

ここから、またテル先生の講義が始まったのよ。

紅緒さんのおかげで、とても勉強になる話に発展して
あたしたちも得しちゃって嬉しかった!
(けれど、あたしには高度な内容で、頭が…?)

           ☆

今、2人が話してくれた「革命」と「大洋」にはね、
とても興味深いところがあるんだ。

ものすご~く勉強になるから、まずは自分で研究しよう。

<研究課題 1>
ショパン「革命」(作品10-12)の15~16小節目と
     「大洋」(作品25-12)の8小節目の
            コード進行を比べてみよう。

これこそ「すごく素敵なハーモニーの流れ」ではないか。

ここは、どうなっているのだろう?よ~く分析してみよう。

<研究課題 2>
「大洋」の6小節目のコードは何だろう?」

説明出来るかな?多分、出来ないと思う。

すごいコードだ。これは本格的なジャズコードだよ。

すでに、この時代からジャズコードって、あったんだね。

           (つづく)

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ショパン「革命」ジャズ音階

今回は講義中に、ちょっとした出来事があった。

テル先生がスケールの説明をしていた時に…。

<マヤの音楽成長日記>  08.11.3

  ~~~~~~~~~~~~

「ジャズのアドリブで使うスケールの話をしよう」

ショパンも使っている<HmP5↓>スケール。

この略号の意味は、

「Hm」は、ハーモニック・マイナー・スケール、
     つまり「和声的短音階」の略なんだ。

「P5」は、パーフェクト・フィフス。
      音程で「完全5度」という意味。

「↓」は、矢印が下になっているので
「下」という意味。

<完全5度下のハーモニック・マイナー・スケール>
と書くと長くなるから省略して<HmP5↓>にする。

「G7」で使う「G HmP5↓」を例にして説明しよう。

「G」から「完全5度下」の音は「C」だよね。

その「C」から始まる和声的短音階(Hm)は

「ド、レ、♭ミ、ファ、ソ、♭ラ、シ」になる。

この音階を「G7」で使うので「G」の音から並べると

「ソ、♭ラ、シ、ド、レ、♭ミ、ファ」になるんだ。

これが<G HmP5↓>スケール。

  ~~~~~~~~~~~~~

その時なのよ。

ちょっとした出来事が起きたのは…。

「あ、テル先生、質問があります」

と言って手を上げたのは、
クラスメイトの「成海ほの」さんだったの。

「質問だね。いいよ。何かな?」

「テル先生、今の解説とても勉強になります!」

「ありがとう、それで質問は?」

「あ、はい。私は最近「革命のエチュード」を分析していて、
有名な冒頭の部分で、右手のG7が鳴った後の左手で、

     <♭ラ ソ ファ レ ♭ミ レ シ ソ~>

と降りてくる音の並びは何だろう?と思って調べたところ、
もしかしたら、この<HmP5↓>ではないか?と…」

「なるほど、いいところに気が付いたね」

「どうでしょうか?私の結論は…」

「そうだね。説明しよう」

   ~~~~~~~~~

ショパンのエチュード(作品10)12曲目「革命」は
キーCm(ハ短調)なんだけれど、最初はいきなり
右手のコード「G7」(Ⅴ7)ドミナントから始まる。

そして、すぐに左手で16分音符の速いフレーズが
始まるよね。これが質問のところだ。

ここで使われている音を下から音階にしてみよう。

コードは「G7」なので「G」の音から並べると

「ソ、♭ラ、シ、ド、レ、♭ミ、ファ」になるよね。

これは正に<G HmP5↓>スケールではないか!

この曲集は、1829~1833年にまとめられたらしい。

ということは、ジャズ理論と言っても昔からあったんだね。

いやあ、今日は勉強になっちゃったなあ。質問ありがとう。

「いえ、テル先生のヒントのおかげです。
           こちらこそ、ありがとうございました」

   ~~~~~~~~~~~~

ほのさんて、自分でも分析してるんだ、すごいな。

あたしなんて、まだ何もわからないけれど、
課題の基本コードや音階練習をしっかりやっておこう。

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「幻想即興曲」和声(6)

「幻想即興曲」テル先生の講義記録。

今回は<質問 4~5>の解答。

<マヤの音楽成長日記> 08.10.31

          ☆

<中間部>[ C1] 43~50(8小節)

47小節目

|B♭ / B♭7|

<質問 4>
このコード(B♭7)の役目は?

<解答 4>
次の小節(1拍目)にある「E♭m」に行くための
一時的なドミナントです。
<セカンダリー・ドミナント>といいます。
和声学の<借用属七>ですね。

           ☆

<質問 5>
3拍目の旋律音「♭ド」は何?
キーD♭の本来のスケール音は「ド」のはず?
なぜ「♭」が…?

<解答 5>

「B♭7」で「♭ド=C♭」は「♭9」になる。

ジャズのアドリブをする時も「Ⅵ7」の時は、
<完全5度下のハーモニック・マイナー>を使う。

キーD♭の時の「Ⅵ7」は「B♭7」

アドリブで使用するスケール
(B♭HmP5↓)

「♭シ、♭ド、レ、♭ミ、ファ、♭ソ、♭ラ」

このスケールは、どこから出て来たかと言うと
スケール名のとおり
「B♭の完全5度下、E♭mの和声的短音階」

「♭ミ、ファ、♭ソ、♭ラ、♭シ、♭ド、レ」

このスケールの「♭シ」から始めると
上記の音階(B♭HmP5↓)になる。

次の小節のコード「E♭m」に行くには、
「B♭7」で「♭ド=♭9」にしておいた方が
自然に進行出来るということかな。

  ~~~~~~~~~~~~~

今回の話は
初心者には難しいかもしれない。

まったく理解出来なくてもいいので
安心してほしい。

ここで私が言いたいことは、
以前宿題にした3つの短音階を練習すること。

自然的短音階、和声的~、旋律的~だよね。

この3種類の音階を12キーで弾いて覚えて、
すぐ頭に浮んで来るようにしておくこと。

これらの音階が今回の話のように
今後も関係してくる。

今回の話は、
「普段から基本練習をしておくことが大切なんだ」
ということだけがわかれば、それだけでいい。

では、引き続き日々の練習を続けよう!

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「幻想即興曲」和声(5)

「幻想即興曲」テル先生の講義記録。

今回は、前回に続いて宿題の解答よ。

<マヤの音楽成長日記> 08.10.30

          ☆

前に出していた宿題が質問1~10まであったよね。

今回は<質問 3>について。

          ☆

<中間部>[ C1] 43~50(8小節)

(46小節目)
|A♭ / G♭|

<質問 3>
2つ目のコード「G♭」は、何?(機能は?)

<解答 3>
主要三和音を覚えたかな?

トニック(Ⅰ)
サブドミナント(Ⅳ)
ドミナント(Ⅴ7 または Ⅴ)

キーD♭の時は…?

D♭  (トニック)
G♭  (サブドミナント)
A♭7(または A♭) (ドミナント)

これを見たらわかるよね?
コード「G♭」の機能は?

<Ⅳ> だから<サブドミナント>だね。

ここで注目することは、Ⅴ から Ⅳ への進行。

この進行は、和声学では禁じられている。

しかし、ポップスやジャズでは平気で使っている。

クラシックではいけないのかと思ったら、
実作品では良いんだね。

いつの時代から使われていたのか?

今後の調査課題の1つにしよう。

          ☆

課題にしておいた主要三和音ま(たは主要四和音)。

もう覚えたかな?

今回のように分析の時に最低限必要な知識だよ。

必ず12キーで覚えておくこと。

あるキーを言われたら、主要四和音ぐらいは
即座に頭に浮んでくるようにすること。

  ~~~~~~~~~~~~~~

マヤより
「音楽院が発展するために<ランキング>応援を
 よろしくお願いします。右上の2ヵ所を押してね」

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「幻想即興曲」和声(4)

「幻想即興曲」テル先生の講義記録。

今回は、前に出ていた宿題の解答。

<マヤの音楽成長日記> 08.10.28

            ☆

前に宿題を出していたよね。
みんなへの質問が1~10まであったでしょう。

今回は<質問1~2>について答えよう。

          ☆

<中間部>[ C1] 43~50(8小節)

(45小節目)
|A♭7/D♭(Bass A♭)/A♭/D♭(Bass F)|

1小節に4つのコードが入っている小節があるよね。

<質問 1>
この小節の2種類のコード「A♭」と「D♭」は、
どちらが主役で、どちらが脇役?

<解答 1>
主役「D♭」に脇役「A♭7」が解決している。

<質問 2>
4つ目のコード(D♭)は、
2つ目と同じ第2転回型(ベースA♭)ではいけないの?
ベース音がすべて「A♭」に統一出来るのに…。

答え。ダメです。

なぜ?どんな理由があるの?
みんなが納得する明確な理由は?

<解答 2>
左手だけ見ると2拍目と同じ第2転回型がいいように思う。

ところがメロディーとの関係で第1転回型にする。

メロディー音「ファ=3」に対して、
左手「♭レ=1」と「♭ラ=5」。

メロディー音「♭レ=1」に対して、
左手「ファ=3」になる。

メロディー音とベース音を重複させないんだね。

クラシックでは、こういうことを徹底的にやるんだ。

             ☆

<今日の教訓>

コードを覚える時は基本型だけでなく転回型も大切。

コードやスケールの練習は、毎日続けなくちゃね。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「<ランキング>の応援をよろしくね!」(マヤより)

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主要四和音とは何?

「主要三和音を知っているかな?」

トニック(Ⅰ)
サブドミナント(Ⅳ)
ドミナント(Ⅴ7)

キーCなら…

C  (トニック)
F  (サブドミナント)
G7 (ドミナント)

これを12キーで覚えておくことが大切なんだ。

さらにね、ジャズでは、これにもう1つ加わって
主要四和音になる。

サブドミナント・マイナー(Ⅳm)が加わるんだ。
クラシックでは、サブドミに含めているけれどね。

トニック(T)=(Ⅰ)

サブドミナント(S)=(Ⅳ)

サブドミナント・マイナー(Sm)=(Ⅳm)

ドミナント(D)=(Ⅴ7)

キーCなら…

C  (トニック=T)

F  (サブドミナント=S)

Fm (サブドミナント・マイナー=Sm)

G7 (ドミナント=D)

これを12キーでノートに書き出して、
ピアノで弾いて覚えよう。

「キーA♭」を例にすると

A♭  (トニック)

D♭  (サブドミナント)

D♭m (サブドミナント・マイナー)

E♭7 (ドミナント)

さて、このキーの<Sm=D♭m>だけれど、
どこかで見たことない?

「幻想即興曲」の[D1]2小節目(全体の60小節目)
3~4拍目のコードをよ~く調べてみよう。

どうかな。わかるかな?

theme : ピアノ
genre : 音楽

「幻想即興曲」和声(3)

「幻想即興曲」
テル先生の講義要約。

今回は前回(58小節目まで)の続きで、
[ D ] 59~62(4小節)についての説明よ。

マヤは基本がわかっていないからかな?
ちょっと難しい。(本当は、かなり難解?)

でも、基礎知識の講座も始まるらしいので、
そちらに期待しているのだけれど…。

今はわからなくても楽譜にコードネームを
しっかりと書き込んでおくことが大切らしい。

宿題の解説も、そろそろ始まるらしいよ。

<マヤの音楽成長日記> 08.10.21

  ~~~~~~~~~~~~~~

(59)=小節

|A♭ / E♭7(Bass A♭)|

<質問 9>
この4小節のキーは何?

(60)

|A♭ / D♭m |

<質問 10>
2つ目のコード「D♭m」の機能は?

(61)

|A♭(Bass E♭) / E♭7 | 

(62)

|A♭ / G♭ |

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「幻想即興曲」和声(2)

「幻想即興曲」テル先生の講義記録。

今回は前回の続きで、
[ C2] 51~58(8小節)についての説明よ。

マヤも少しずつわかってきたような気が…?

<マヤの音楽成長日記> 08.10.19

 ~~~~~~~~~~~~~~

<中間部>
[ C1] 43~50(8小節)と
[ C2] 51~58(8小節)の違いは、どこ?

(51)=小節番号
|A♭ / A♭7|

この小節は、43小節目と比べてみよう。

メロディーは同じなのに左手の分散和音が違う。

43小節目では低音に「D♭」(トニック音)があったが、
この小節(51)にはない。

(52)
この小節は、(44)と同じ。

(53)
メロディーの4拍目前に装飾音が加えられている。
(45小節目にはなかった)

(54~56)
ここから3小節は、(46~48)と同じ。

(57)
|D♭ / A♭7(Bass D♭)|

この小節と49小節目を比べよう。
メロディーは、ほぼ同じ。(装飾音のみ違う)。

大きな違いは、3拍目のコード。

49小節目では「E♭7」だった。

(58)
|A♭7(Bass D♭) / D♭|

この小節と、50小節目を比べよう。

まず、この小節(58)は、
キーD♭のトニック・コード「D♭」で終っている。

それに対して、50小節目の1拍目は「A♭」
実は、これはキーA♭に転調していて「トニック」。
その前(49)の「E♭7」は「A♭」の「ドミナント」。

          ☆

[ C1] 43~50(8小節)は、
キーD♭から属調(完全5度上)キーA♭に転調。

[ C2] 51~58(8小節)は、
元のキー(主調)に帰って来て1段落する。

なお、
[ C1] 43~50(8小節)属調への転調は、
[ A1] 5~12(8小節)C♯mからG♯mへ転調
に対応している。

  ~~~~~~~~~~~~~~~

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やる気がドンドン出るんだって…。(マヤより)

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「幻想即興曲」和声解説

「コード進行を詳しく調べてみよう」

今日のテル先生の講義は
「幻想即興曲」第2部(41~82)
[序奏2] 41~42(2小節)の後から。

コード進行を教わったけれど、
宿題(質問)も、いっぱい出された。

マヤには難しくて、ぜんぜんわかんないよ!

<マヤの音楽成長日記> 08.10.15

~~~~~~~~~~~~

♪今日の講義の記録

<中間部>[ C1] 43~50(8小節)

(43)
|A♭(Bass D♭) / A♭7(Bass D♭)|

トニック音(Ⅰ=D♭)の上に、1~2拍目は「A♭」、
3~4拍目はドミナント♭7コード(Ⅴ7=A♭7)
が乗っている。

(44)
|D♭|(Ⅰ=トニック・コード)

(45)
|A♭7/D♭(Bass A♭)/A♭/D♭(Bass F)|

1小節に4つのコードが入っている。

<質問 1>
この小節の2種類のコード「A♭」と「D♭」は、
どちらが主役で、どちらが脇役?

<質問 2>
4つ目のコード(D♭)は、
2つ目と同じ第2転回型(ベースA♭)ではいけないの?
ベース音がすべて「A♭」に統一出来るのに…。

答え。ダメです。

なぜ?どんな理由があるの?
みんなが納得する明確な理由は?

(46)
|A♭ / G♭|

<質問 3>
2つ目のコード「G♭」は、何?(機能は?)

(47)
|B♭ / B♭7|

<質問 4>
このコードの役目は?

<質問 5>
3拍目の旋律音「♭ド」は何?
キーD♭の本来のスケール音は「ド」のはず?
なぜ「♭」が…?

(48)
|E♭m/F/E♭m(Bass G♭)/A♭7|

1小節に4つのコード。

<質問 6>
2拍目のコード「F」に注目。
普通なら何のコードを使う?

なぜ「F」にしたのかな?
明確な理由は?

(49)
|D♭ / E♭7|

<質問 7>
2つ目のコードは何?機能は?

(50)
|A♭ / E♭m(Bass A♭)|

<質問 8>
この小節を説明しなさい。

キーは、何?

2つ目のコードは、どういう意味があるの?

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テル先生より
「このような感じで先に進みなさい」

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マヤより
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プロフィール

テル先生

Author:テル先生
 教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ・VOL.1~4」(音楽之友社)など多数(現在絶版)。
 CD「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)など多数(現在廃盤)。
 両方ともネット上で高値で取引されている。(うそ!きっと安いよ。悲しいなあ)。
 現在は東京、京都にて、ピアノの先生方やプロ・ピアニスト達に即興演奏、ジャズ理論、ジャズピアノを教えている。

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